2021年4月

雨上がり雑記

2021年4月23日

 

 

 

雨上がり

 

小さな水溜りに現れる逆さまの世界が好きだ。

 

 

 

ひっそりと水の中に存在して

 

風が吹くと

 

木々も建物も細かく揺れる。

 

空に時折雨粒が落ちる。

 

 

 

 


 

 

 

 

かがみ込んで覗く少し不思議な世界の住人も

 

ジタバタと今を生きているのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

そんなことをぼんやり考えながら空を見上げたら

 

綺麗な虹

 

足元に広がる世界も魅力的だけれど

 

この世界もそんなに悪くはないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第24回岡本敏子賞受賞作品 モリソン小林「break on thrugh」

2021年4月9日

 

 

 

 

 

美しい植物の成長が今も止むことなく、隙間なく全てを覆い尽くそうとしているこの空間は

 

あまりに静かすぎて、人の気配はまったく感じられず

 

子供の頃に見た、草木がうっそうと生い茂る廃墟や空き地の記憶と重なって

 

少し怖い感じさえしました。

 

 

 

 

すでに作者の手から離れてしまった空間は自ずと成長して

 

設置の時に一緒に作り上げた空間とは印象が違って見えました。

 

 

 

 

人類がいなくなった後の世の一部を切り取っているようにも思えて

 

「風の谷のナウシカ」の一場面を思い出し

 

「自然と人間との共存」は本当にありえるのだろうかと考えてしまいました。

 

わたし達は決して対等ではなくこの地を間借りしている身であることを忘れてはいけない

 

そんなことを言われているようで、自然の持つ脅威という別の顔を見たような作品でした。

 

 

 

 

第24回 岡本太郎現代芸術賞展

 

〜4月11日(日)17:00まで

 

川崎市 岡本太郎美術館にて開催中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錆画展「一編の詩のように」終了しました

2021年4月6日

 

 

 

 

ちょうど桜が満開になる頃に始まった展は

 

花びらが散り始めた頃に、終わりを迎えました。

 

 

 

 

未だ落ち着かない現状にもかかわらず、たくさんの方にお運びいただき

 

遠く、北海道、愛知、大阪、和歌山、愛媛からもお越しくださいました。

 

感謝申し上げます。

 

 

 

 

作品はときどき大人になりきれない自分が嫌でも現れてしまいます。

 

だからまるで自分の全裸、頭の中まで見られているような気分になり

 

展示会中はそわそわと落ち着かないこともあるのですが

 

それでもやっぱり嬉しくて

 

心の中で「ありがとーーー!!」と叫んでいます。

 

 

 

 

今回そんな妙な新参者をギャルリーワッツの皆様は暖かく迎え入れてくださいました。

 

隅々までオーナーさんのお人柄、愛情が溢れているギャラリーでした。

 

そして本展の為に一生懸命に壁面を作り、建ててくれた大ちゃん、モリソンさん

 

いつもふたりには助けてもらっています。

 

 

 

 

こうして多くの人たちに支えられて、最終日まで安心して開催することができました。

 

皆様どうもありがとうございました!

 

 

 

 

いつの日か、一編の詩が完成するその時まで

 

言葉をたぐり寄せ、紡ぐように描き続けてゆこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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