作品名:青い花 -風の中の物語-
毎年投げやり気味だった家の大掃除。
見る度に放り捨てたくなる紙の山やレシートの束。
今年こそは、と意を決して数日前から禁断の場所に踏み入り
掃除機と雑巾を手に大立ち回りをいたしました。
我が家の猫二頭も、家主が何やらやる気になっている気配を感じ取ったらしく
処分しようと出しておいた賞味期限切れの調味料を
「どれどれ」と嗅ぎに来たり
「もしもし、あの棚の上にぜひとも登りたいのですが
大きくデンと居座った籠をどかしてもらえませんかね。」
というような内容のことをミャーミャーと騒ぎ立て
余計な仕事を増やしてくれたり
何やら気持ちだけは大掃除に参加している様子でした。
何も年末に慌てて掃除を終わらせようとしなくても、とも思うのですが
たどってゆくと信仰につながっているような気がして
この不合理な風習に従ってみたい超日本人的な思考。
風習というものの正体が霧の中にいて、はっきりと見えないのもまた良いな
などとぶつぶつ考えながら、今年はしっかり大掃除を終えましたよ。
やはり気持ちが良いものですね。
2018年はわたしにとって思いの外、心に残る一年となりました。
本当にたくさんの方々にお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
中でも心に残るのは、soraさんでの展示。
「寂寥の月」のような絵が描けたよろこびを語る言葉なし、という気持ちです。
展示会の最終日に見上げた満月を、わたしはずっと忘れないでしょう。
来年も我が道を一歩ずつ歩もうと思います。
明日はいよいよ大晦日。
恒例の紅白を観ながら、2018年にお別れです。
皆さまもどうぞお身体を大切に佳いお年を迎えられますよう
心よりお祈り致します。
ありがとうございました!