2022年5月

日々の雑記 -絵について思うこと-

2022年5月17日

 

 

 

 

自分の表現と主題を探すことは

 

わたしにとっては簡単なことじゃなくて

 

なかなか見つからなくて

 

探すしかないから

 

おのずと表現方法はコロコロと変化していった。

 

 

 

それがいいのか悪いのかわからなかったけれど

 

これだと思ってやってみても何か腑に落ちない。

 

心が違和感を感じる。

 

そんなことの繰り返しだった。

 

 

 

単にわがままなだけなのかもしれない、そう思ったりもした。

 

 

 

「ブレない軸」という言葉が

 

すべてにおいての「正解」のように使われて

 

それを良しとされる風潮の中で

 

わたしのような迷子は常に落ちこぼれ。

 

 

 

理解者のいない真っ暗闇をじゅうぶんに味わったから

 

以前よりも絵を描くことを大切にできるようになった。

 

暗闇にいたおかげで時流にも乗らずにすんだし

 

たくさんのことも得た。

 

 

 

この先の絵画に希望があるのかどうかはわからないけれど

 

わたしが存在できるのは絵画があるから。

 

 

 

わたしの絵はまだ自分を救う為のものでしかない。

 

いつか似たような傷を持つ誰かに

 

そっと寄り添えるような絵が描きたい。

 

その時までこの旅を続けようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄復帰50年

2022年5月13日

 

 

 

 

50年前の5月15日。

 

沖縄の本土復帰の日。

 

50年という年月はふつう長く感じるはずなのに

 

復帰に関していえばあまり長く感じられない。

 

きっと沖縄が当時から抱えている様々な問題が解決されていないのも

 

理由のひとつだと思う。

 

 

復帰50年ということもあって

 

最近テレビやラヂオなどで沖縄の曲を耳にすることが多い。

 

ちょっとホームシック。

 

沖縄は本当に芸能が盛んで

 

歌うことも踊ることも大好き。

 

恥ずかしながら、若い頃は自分の出自に足掻いてみたこともあるけれど

 

今は愛おしく思う。

 

 

甘くて強いチェリーの香りのするケーキや

 

どぎつい色のお菓子

 

POPなパッケージの飲み物

 

米軍向けFENラヂオ

 

ネオンのようなカラフルな色のアメリカと

 

空と海と緑の沖縄がごちゃ混ぜになった文化の中で育った。

 

戦後生まれで

 

明日を夢見るような若かった頃のわたしには

 

沖縄の中のアメリカの存在は決して暗い面だけではなく

 

刺激的で楽しい一面もあった。

 

自分の置かれた環境に適応して生きていくのは

 

すべての生き物の本能なんだろう。

 

 

今は本土での生活の方がすっかり長くなってしまったけれど

 

どこに住んでいても

 

何年経っても

 

わたしの中枢をなすものは

 

沖縄で経験したすべてのこと。

 

 

いくらもっともらしい理由を並べられても戦争は嫌い。

 

世界が平和でありますようにと心から願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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