錆画(さびえ)
リルケの著書「マルテの手記」(大山定一訳)の中の一節
(中略)
「追憶が僕らの血となり、目となり、表情となり、名前のわからぬものとなり、
もはや僕ら自身と区別することができなくなって、初めてふとした偶然に、
一編の詩の最初の言葉は、それら思い出の真ん中に思い出の陰からぽっかり生まれて来るのだ。」
一編の詩の一行に出会うため
詩人はこんなにも長い旅を続けるのかと思いました。
忘れられないこの一節を今回の展示のタイトルに。
絵画と詩は背中合わせの存在のように思えて、実は地続き。
画面上の旅の痕跡が、一編の詩の最初のことばを運び
錆と溶け合った色が
わたしたちを追憶の彼方に旅させてくれるものになっていたなら嬉しい限りです。
「一編の詩のように」
場所:ギャルリーワッツ 港区南青山5-4-44 ラポール南青山#103
開催期間:2021年3月25日(木)〜 3月30日(火)
25日 26日 29日 12:00-19:00
27日 28日 12:00-18:00
30日 12:00-17:00
・曜日によってcloseの時間が異なりますのでご注意ください。
場所:ギャルリーワッツ 港区南青山5-4-44 ラポール南青山#103
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