50年前の5月15日。
沖縄の本土復帰の日。
50年という年月はふつう長く感じるはずなのに
復帰に関していえばあまり長く感じられない。
きっと沖縄が当時から抱えている様々な問題が解決されていないのも
理由のひとつだと思う。
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復帰50年ということもあって
最近テレビやラヂオなどで沖縄の曲を耳にすることが多い。
ちょっとホームシック。
沖縄は本当に芸能が盛んで
歌うことも踊ることも大好き。
恥ずかしながら、若い頃は自分の出自に足掻いてみたこともあるけれど
今は愛おしく思う。
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甘くて強いチェリーの香りのするケーキや
どぎつい色のお菓子
POPなパッケージの飲み物
米軍向けFENラヂオ
ネオンのようなカラフルな色のアメリカと
空と海と緑の沖縄がごちゃ混ぜになった文化の中で育った。
戦後生まれで
明日を夢見るような若かった頃のわたしには
沖縄の中のアメリカの存在は決して暗い面だけではなく
刺激的で楽しい一面もあった。
自分の置かれた環境に適応して生きていくのは
すべての生き物の本能なんだろう。
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今は本土での生活の方がすっかり長くなってしまったけれど
どこに住んでいても
何年経っても
わたしの中枢をなすものは
沖縄で経験したすべてのこと。
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いくらもっともらしい理由を並べられても戦争は嫌い。
世界が平和でありますようにと心から願う。