雨の多い6月になりました。
ほんの短い季節でも、変化してゆく木々や空模様を眺めながら日々を送ることができるのは
恵まれたことだとわかりつつも、晴天の日を待ち望んでしまいます。
湿度も高くて何かと厄介がられる「雨」ですが
日本には雨にまつわる言葉がたくさんあります。
なかでも好きなのは「翠雨」。
「スイウ」と読みますが、青葉に降り注ぐ雨だそうです。
なんとも瑞々しくて透明感があって、繊細な美しい言葉です。
「晴耕雨読」ものどかでいいなぁ。
晴れた日は畑を耕して、雨の日は家で読書をして。
理想の生活です。
現代ではそうもいきませんけど・・・
今のわたしにぴったりなのは
そうですねぇ・・・
「雨垂れ石を穿つ」といったところでしょうか。
自然の美しさも脅威も感じながら観察してきた先人たち。
降り注ぐ雨に心情や人生を重ね合わせ、季節によって呼び名をつけた感性には脱帽です。
彼ら、彼女らの残してきた雨の言葉を楽しみながら梅雨を過ごすのもいいですね。
そうは言っても、何かと体調を崩しやすい季節でもありますのでのどうそご自愛ください。
今日は雨の月曜日(名曲にありましたね)
忙しい日々が始まりますが、皆さまの上にも歓びの雨が降り注ぎますように。